韓国・タクシーに乗るたび「運転手さんが高齢」…70歳以上、4年で46%増

AI要約

韓国では70歳以上の個人タクシー運転手が増加傾向にあり、2019年比で46.2%も増加している。

一方、60歳代以下の運転手は減少しており、若手運転手が他の収入の高い業界へ移る傾向がある。

高齢の運転手でも認知能力や技能に問題がなければ、会社は契約を結んでおり、運転手不足が業界全体で指摘されている。

韓国・タクシーに乗るたび「運転手さんが高齢」…70歳以上、4年で46%増

【07月17日 KOREA WAVE】韓国で昨年末、70歳以上の個人タクシー運転手が3万7875人となり、2019年(2万5906人)に比べて46.2%増加したことが韓国交通安全公団の調べでわかった。65~69歳も3万8106人から4万6636人に増えた。一方で、60~64歳、50歳代、40歳代は、いずれも減少していた。

ソウルで24年間、個人タクシーで働く男性(78)は「通常、75歳以上の運転手がタクシーを1カ月運転して稼げるのは200万ウォン(1ウォン=約0.11円)程度だろう」と話している。

法人タクシーでも傾向は同じだ。昨年、70歳以上の法人タクシー運転手は7966人で、2019年の5810人に比べて37.1%増えた。

法人タクシー運転手の雇用は全国1643社のタクシー会社が管理する。会社によって定年があるが、定年を超過しても1年または2年単位で嘱託勤労契約を結ぶ。

全国タクシー運送事業組合連合会の関係者は「業界では運転手が不足しており、高齢の運転手でも認知能力や技能に問題がなければ会社は契約している」と話す。また、「新型コロナウイルス感染以降、若い運転手らが配達や宅配など、より収入が高い業界に移り、タクシー運転手の高齢化が進んだ」と指摘する。

(c)KOREA WAVE/AFPBB News