【EU】ユーロ圏経済、0.9%拡大へ=IMF見通し

AI要約

国際通貨基金(IMF)は16日に発表した世界経済見通しで、ユーロ圏20カ国の2024年の域内総生産(GDP)が前年比0.9%拡大するとの見方を示している。

ユーロ圏主要国の今年の成長率予測では、フランスやスペインは前回予測よりも成長率を上方修正し、経済回復の兆しが見られることが示されている。

世界経済の今年の成長率は3.2%で据え置かれており、来年は3.3%に引き上げられる見通し。IMFはインフレ収束の遅れや高金利の持続可能性について警告している。

【EU】ユーロ圏経済、0.9%拡大へ=IMF見通し

 国際通貨基金(IMF)は16日に発表した世界経済見通しで、ユーロ圏20カ国の2024年の域内総生産(GDP)が前年比0.9%拡大するとの見方を示した。4月時点の前回予測から0.1ポイント引き上げている。欧州ではサービス業の改善を原動力に、経済回復の兆しが見られるとしている。

 ユーロ圏主要国の今年の成長率予測を見ると、ドイツは前回予測と同じ0.2%。フランスは0.9%と、前回から0.2ポイント上方修正した。イタリアは0.7%で前回から変化がなく、スペインは2.4%で0.5ポイント引き上げている。

 来年のユーロ圏の成長率見通しは1.5%と、前回見通しを維持した。

 英国の今年のGDP成長率見通しは0.7%と、前回から0.2ポイント上方修正。来年については1.5%と、前回予想を維持した。

 世界経済の今年の成長率見通しは3.2%と、前回から据え置き。来年については0.1ポイント引き上げ、3.3%としている。IMFは、世界的なサービス価格上昇が、インフレ収束を遅らせ、高金利が長期的に続く可能性が生じていると指摘した。