大混乱のサッカー南米選手権決勝、コロンビア連盟会長も逮捕

AI要約

コロンビアサッカー連盟の会長とその息子がサッカー南米選手権の決勝で暴力事件を起こし逮捕された。

スタジアムでの騒動で27人が逮捕され、55人が退出を命じられた。警備員に暴行を加えるなど、サポーターらが暴れた。

スタジアム側は安全対策を提案されたが却下し、警備体制の見直しが求められている。

大混乱のサッカー南米選手権決勝、コロンビア連盟会長も逮捕

(CNN) スタジアムにチケットのないサポーターらが押し寄せて大混乱となったサッカー南米選手権(コパ・アメリカ)の決勝で、コロンビアサッカー連盟のラモン・ヘスルン会長(71)も逮捕されたことが分った。

ヘスルン氏は大会の主催団体、南米サッカー連盟(CONMEBOL)の副会長も務める。

開催地フロリダ州マイアミ・デイド郡の警察によると、スタジアムで複数の警備員に殴りかかり、衝突した容疑で逮捕された。

さらに、ヘスルン氏の息子(43)も同様の疑いなどで逮捕された。

警察の発表によると、両氏らのグループは警備員らの指示を無視し、ピッチにつながるトンネルに入ろうとした。2人は制止する警備員に怒号を浴びせ、父ヘスルン氏はこの警備員の首をつかんで押し倒したうえ、殴るけるの暴力を振るった。

間に入ろうとしたほかの警備員らも2人の暴行を受けたという。

14日の決勝ではアルゼンチン代表とコロンビア代表が対戦した。

警察によれば、スタジアムでの騒ぎで27人が逮捕され、55人が退出を命じられた。サポーターらは警察に抵抗し、施設を損壊するなどして暴れたという。

スタジアムによると、事態がいったん落ち着いたところでゲートを閉鎖したまま再開しなかったため、チケットがあっても入れないサポーターがいたという。

CONMEBOLは、スタジアム側には事前に安全対策を提案したが却下されたと主張している。

このスタジアムは米国、カナダ、メキシコ共催の2026年ワールドカップ(W杯)でも7試合が予定されている。郡警察は騒ぎを受けて安全、警備体制の包括的な見直しを求めた。