銃弾避けたトランプ氏にまた好材料…「国家機密流出」訴訟が棄却

AI要約

トランプ前大統領のホワイトハウス機密流出容疑の事件が裁判所で棄却された。

フロリダ連邦裁判所のアイリーン・キャノン判事は起訴を棄却した理由として検事の任命に疑念を挙げた。

トランプ氏に対する機密流出容疑や起訴の経緯が示唆され、連邦法違反の事件が法的に進展しないことが報じられている。

米国のトランプ前大統領のホワイトハウス機密流出容疑が15日(現地時間)、裁判所で棄却された。

事件を担当しているフロリダ連邦裁判所のアイリーン・キャノン判事は「事件を提起した検事任命に対する懸念から起訴を棄却した」とAP通信がこの日、報じた。

AP通信によると、キャノン判事は事件を捜査したジャック・スミス特別検事の任命が憲法に反しているというトランプ側弁護人の起訴棄却申請を受け入れた。トランプ側弁護人は機密流出容疑事件を担当したスミス特検が憲法の特検任命条項に違反して任命され、司法省から不適切な資金を支援されたと主張してきた。

トランプ氏は在任中に作成された国家機密をフロリダ州の自宅に無断搬出・保管した容疑(連邦法違反)で昨年6月に起訴された。ニューヨーク・タイムズ(NYT)は今回の決定に対して「トランプが公式に党大統領候補に指名される共和党全党大会初日、トランプに対する重大な法的圧迫が一挙に除去された」と報じた。

これに関連し、トランプ氏は前日、米日刊ニューヨーク・ポストとのインタビューで、銃撃事件以降、バイデン大統領との通話事実に言及して「バイデンが司法省を相手に私に対する2件の起訴取り下げを命じると聞いた」と話した。

バイデン大統領はトランプ氏の暗殺未遂事件が発生する前日の12日、デトロイトの遊説で「トランプは機密情報を間違って処理した容疑で起訴されていて、これは刑事犯罪」とし、トランプ氏が大統領職を遂行するのにふさわしい人物ではないと主張したことがある。

トランプ氏は2020年大統領選挙を覆そうと試みた容疑の事件に関連し、1日、連邦最高裁が「大統領在任中の功績である行為に対しては免責特権が認められる」と決めたことに続き、機密流出容疑もフロリダ裁判所で棄却されて大統領選挙を約3カ月後に控えて司法リスクの鎖がまたひとつ解けた。