【ドイツ】VW、米クアンタムと契約 EV向け全固体電池の量産権確保

AI要約

フォルクスワーゲン(VW)が全固体電池の量産権を確保し、米国の企業とライセンス契約を締結した。

ライセンスは非独占的で、SSBの生産量は初期段階で最大40ギガワット時に設定されており、将来的には最大80ギガワット時まで拡張可能。

VWはクアンタムスケープの筆頭株主であり、合弁事業を解消してライセンス契約を強化した。

 ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は11日、電気自動車(EV)向け全固体電池(SSB)の量産権を確保したと発表した。バッテリー事業を統括する傘下企業パワーコー(PowerCo)が、SSBの開発を手がける米国の新興企業クアンタムスケープ(QuantumScape)とライセンス契約を締結した。

 ライセンスは非独占的なもので、初期段階では年産最大40ギガワット時とする。契約には将来的に、年産最大80ギガワット時まで拡張するオプションも盛り込んでいる。EV100万台分のSSBの生産が可能になる。

 VWはクアンタムスケープの筆頭株主。クアンタムスケープは2010年の設立で、カリフォルニア州サンノゼ(San Jose)を本拠とする。両社は12年から提携しており、18年には合弁会社を設立している。VWはライセンス契約締結の発表と同時に、合弁事業は終了することも明らかにした。[環境ニュース]