脱北者の定着支援強化へ 韓国大統領、記念日に表明

AI要約

韓国政府が新たに制定した「脱北者の日」の記念式典が開かれ、脱北者への理解や支援が強調された。

式典では尹大統領が脱北者を受け入れることが北朝鮮の人権問題改善の第一歩とし、雇用拡大などの支援を約束した。

韓国政府は北朝鮮の人権問題や脱北者保護に注力しており、国内には約3万4千人の脱北者が暮らしている。

 【ソウル共同】韓国政府は14日、今年新たに国家記念日に制定した「脱北者の日」の記念式典をソウルで開いた。北朝鮮から逃れて来た人たちへの理解や支援を広げるのが狙い。出席した尹錫悦大統領は演説で「脱北者を受け入れることが北朝鮮の人権問題を改善する第一歩になる」と述べ、雇用拡大など定着支援の強化に乗り出すと表明した。

 14日は脱北者の保護などに関する法律が1997年に施行された日に当たる。式典には国会議員ら約200人が出席し、北朝鮮脱出の過程で犠牲となった人々に黙とうをささげた。

 尹政権は北朝鮮の人権問題の提起や脱北者保護に注力。韓国で暮らす脱北者は約3万4千人に上る。