米ミサイル配備なら欧州が標的に ロシアが警告

AI要約

クレムリンは米国のミサイルがドイツに配備されると冷戦時代の対立が再燃し、欧州の首都がロシアの攻撃対象となる可能性を警告した。

ペスコフ報道官はロシアのミサイル阻止能力を主張しつつも、欧州の首都が潜在的な被害を受ける可能性があると述べた。

米国は2026年からドイツに巡航ミサイルを配備する計画を発表し、ロシアの警戒感を高めている。

米ミサイル配備なら欧州が標的に ロシアが警告

【AFP=時事】クレムリン(Kremlin、ロシア大統領府)は13日、米国のミサイルがドイツに配備されれば冷戦(Cold War)時代の対立が繰り返され、欧州諸国の首都がロシアのミサイル攻撃の標的になる可能性があると警告した。

 クレムリンのドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)報道官は国営テレビに対し、ロシアには米国のミサイルを阻止する能力が十分にあるとする一方で、潜在的に被害が及ぶのは欧州の首都だと述べた。

 ペスコフ氏はまた、冷戦がソ連の崩壊で終わったのと同じように、現在のような対立は欧州全体の弱体化につながる可能性があると指摘。「欧州は分裂しつつある。欧州は今、最良の時ではない。状況次第では歴史が繰り返されるのは不可避だ」と語った。

 米国は北大西洋条約機構(NATO)首脳会議中の10日、巡航ミサイル「トマホーク(Tomahawk)」などの長距離兵器を抑止力として2026年からドイツに順次配備すると発表した。実現すれば、米国の巡航ミサイルが20年ぶりにドイツに配備されることになる。【翻訳編集】 AFPBB News