トランプ前米大統領の演説中に発砲音 倒れ込んだ後、立ち上がる

AI要約

トランプ前米大統領が演説中に発砲音が鳴り、倒れ込むが無事。

シークレットサービスによると、トランプ氏は演説中に襲撃されたが無事。

トランプ氏は共和党指名候補となっており、15日の大会で正式に指名予定。

トランプ前米大統領の演説中に発砲音 倒れ込んだ後、立ち上がる

 トランプ前米大統領が13日、ペンシルベニア州バトラーで演説中、発砲音が鳴り、トランプ氏は倒れ込んだ。護衛が駆けつけた後、本人は立ち上がって車に乗り込んだ。シークレットサービス(大統領警護隊)によると、トランプ氏は無事だという。

 トランプ氏は13日夕、支持者らを前に演説を始めた。その数分後、発砲音が鳴り、トランプ氏は耳のあたりを自分で押さえながら倒れ込んだ。

 その後、護衛にあたっていたシークレットサービスに囲まれながら立ち上がり、支持者らに拳をつきあげる姿をみせ、そのまま車に乗り込んで会場を後にした。その際、トランプ氏の耳のあたりは流血しているようだった。

 シークレットサービスの広報担当者は「シークレットサービスは保護措置を実施し、前大統領は無事だ。 現在、シークレットサービスによる捜査をしている」とする声明を出した。

 トランプ氏は11月の米大統領選で共和党の指名候補となることを確実にしている。15日から始まる共和党大会で正式に指名される予定となっていた。

 発砲音は演説会場で、突然鳴り響いた。

 演説を中継していた動画によると、トランプ氏が演説をしているさなかに「パン!パン!」という乾いた音が立て続けに響いた。トランプ氏は右耳のあたりを押さえると、1~2秒ほどでその場にしゃがみ込んだ。

 待機していたスーツ姿のシークレットサービスの職員らが、即座にステージ上にかけつけ、トランプ氏を囲い込んだ。その後も、銃声のような音がさらに数発続いた。

 観衆からは悲鳴が上がり、騒然とした空気に包まれた。武装した隊員もすぐにステージに上がり、周囲の警戒にあたった。

 トランプ氏はシークレットサービスの職員に抱えられるように退避した。言葉を発し、聴衆に向けて何度も拳を突き上げてみせた。それに応じるように、会場からは「USAコール」が鳴り響いた。トランプ氏はそのまま会場を後にしたと報じられている。(ワシントン=合田禄、ミルウォーキー=高野遼)