ガザ停戦の「枠組み」で双方合意とバイデン氏 「協議は前進させている」強調

AI要約

バイデン米大統領は、ガザの停戦に向けたロードマップ案の枠組みにイスラエルとハマスが同意したことを明らかにした。

バイデン氏の案は、段階的な停戦と人質解放、イスラエル軍の撤退、敵対行為停止、ガザの再建を進めるものである。

イスラエル内での極右政党の反発や、停戦成否の不透明さが懸念されており、バイデン政権が中東での交渉を強化している。

【ワシントン=大内清】バイデン米大統領は12日、パレスチナ自治区ガザの停戦に向け自身が5月末に公表した3段階のロードマップ案の「枠組み」にイスラエルとイスラム原理主義組織ハマスの双方が同意したと明らかにした。X(旧ツイッター)に投稿した。

バイデン氏は投稿で、停戦実現までには「まだやるべきことは残っている」としつつ、政権の交渉担当チームが「(協議を)前進させている」と強調した。

バイデン氏が示していたのは、第1段階となる6週間の停戦でハマスが人質の一部を解放し、第2段階で残りの人質解放やイスラエル軍のガザ全域からの撤退、恒久的な敵対行為の停止を実現するとする案。第3段階ではガザの再建を進めるとしている。

イスラエルではネタニヤフ政権に参加する極右政党が同案に強く反発しており、停戦の成否は不透明。バイデン政権は、中央情報局(CIA)のバーンズ長官ら高官をたびたび中東へ派遣し、関係各国に停戦実現の働きかけを強めていた。