ハマス奇襲防げなかった問題、首相も調査対象にすべき=イスラエル国防相

AI要約

イスラエルのガラント国防相は、ハマスによる奇襲攻撃について国全体の調査を求め、自身やネタニヤフ首相も対象になると述べた。

ネタニヤフ首相は戦争終結後に検証すべきだとして、国による調査の要求を退けている。

国の調査委員会は政府が設立し、最高裁長官がメンバーを選出する。

ハマス奇襲防げなかった問題、首相も調査対象にすべき=イスラエル国防相

[エルサレム 11日 ロイター] - イスラエルのガラント国防相は11日に開かれた士官候補生の卒業式で、イスラム組織ハマスによる昨年10月7日のイスラエルに対する奇襲攻撃を防げなかった問題について国として調査を行うよう求め、ガラント氏自身やネタニヤフ首相も対象になると述べた。式にはネタニヤフ氏も出席していた。

ガラント氏は、国による調査は「客観的でなければならず、判断を下して実行した者、政府、軍、および安全保障機関全てを調査する必要がある。国防相である私自身も調査の対象とすべきで、首相も同様だ」と述べ、聴衆から大きな拍手を受けた。

ネタニヤフ氏はこれまで、ハマスによる攻撃については戦争終結後に検証すべきだとして、国による調査の要求を退けている。

国の調査委員会は政府だけが設立を決定できる。幅広い権限を持ち、調査結果は重い意味を持つ。メンバーは最高裁長官が選出する。

ガラント氏とネタニヤフ氏は以前にも対立している。ネタニヤフ氏は昨年、自身が掲げる司法制度改革に反対したガラント氏を更迭しようとしたが、抗議活動の拡大を受けて撤回した。