民主最重鎮ペロシ氏「決断を」 バイデン氏に出馬再考示唆か 米大統領選

AI要約

ペロシ元下院議長がバイデン大統領の選挙継続に関する圧力を語る

バイデン大統領の進退を巡る議論が党内で加熱している

バイデン大統領の失態や衰えについて、党内の結束が揺らぎつつある状況

 【ワシントン時事】米民主党のペロシ元下院議長(84)は10日、MSNBCテレビに出演し、大統領選からの撤退圧力に直面するバイデン大統領(81)の去就に関し「選挙戦を続けるかは大統領次第だ。

 時間は少なく、私たちは決断を促している」と述べた。バイデン氏は撤退を重ねて否定しており、再考を迫ったとも受け取れる。党内に影響力のある最重鎮の「爆弾発言」(米メディア)により、「バイデン降ろし」の動きが加速する可能性がある。

 バイデン氏の選挙戦継続を望むか司会者に問われると、ペロシ氏は「何であろうと彼が決めたことをしてほしい。私たちは従う」と述べるにとどめた。バイデン氏の進退を巡る議論は「今週の展開を見るまで表に出す必要はない」とも語り、ワシントンで開催中の北大西洋条約機構(NATO)首脳会議などでの大統領の様子を見守る考えを示した。

 先のテレビ討論会でバイデン氏が言葉に詰まるなど失態を演じたことを受け、ペロシ氏は先週もバイデン氏の衰えに懸念を示していた。上下両院の現執行部はこれまでのところバイデン氏支持を表明しているが、結束が揺らげば、選挙戦の行方に深刻な影響が生じる。