ペロシ氏、バイデン大統領に決断促す-選挙戦継続への支持は表明せず

AI要約

バイデン氏の再選意向に対し、ペロシ氏は支持を表明しない姿勢を示した。

民主党内で再選への懸念が広がっており、バイデン氏自身が選挙戦続行の決断を下す必要がある。

一部の民主党メンバーはバイデン氏以外の新たな候補を求める声も上がっている。

ペロシ氏、バイデン大統領に決断促す-選挙戦継続への支持は表明せず

(ブルームバーグ): バイデン米大統領が再選を目指す意志に対し、ペロシ元下院議長は支持を表明はせず、選挙戦継続の是非はバイデン氏自身の決断にかかっていると述べた。バイデン氏の年齢と、11月の本選でトランプ前大統領に勝利する力の有無に対し、民主党議員の不安が広がっていることが改めて示された。

ペロシ氏は10日、ニュース専門局MSNBCで「再選を目指すかどうかは大統領本人次第だ」と発言。「われわれは皆、バイデン氏に決断を下すよう促している。時間はなくなりつつあるからだ」と語った。

民主党内で大きな影響力を持つペロシ氏は、バイデン氏に選挙戦に残ってほしいかと重ねて問われると、「彼がやると決めたなら何でもやってほしい」と述べた。

無残な結果に終わった第1回候補者テレビ討論会の後、バイデン氏で勝てるのか、また再選を果たしてもさらに4年の任期を務められるのかという不安が民主党内で強まっている。しかしバイデン氏は民主党議員に対し、大統領選に残ると8日の書簡で言明。ペロシ氏の発言から数時間後にも、ワシントンに集まった労働組合のリーダーらに選挙戦継続の意向を改めて示した。

それでもバイデン氏に撤退を求める声は広がっている。つい数週間前にはバイデン氏のための資金調達イベントに参加した俳優ジョージ・クルーニー氏も、民主党は新たな候補を立てるべきだと主張。米紙ニューヨーク・タイムズへの寄稿で「この大統領では11月に勝つことはできない」と訴えた。

クルーニー氏はこの懸念を複数の上院議員や下院議員、州知事にも話したとし、民主党が上下両院の支配を失うと「誰も」が思っていたと記した。

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原題:Pelosi Says Biden, Who Insists He’ll Run, Must Make Decision (2)(抜粋)

--取材協力:Erik Wasson.

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