中国軍機延べ36機、中台中間線越え空母「山東」と合同訓練…頼清徳政権へ軍事的威圧か

AI要約

台湾国防部は中国軍機36機が中台境界線を越え、中国軍の空母「山東」と合同訓練を行ったと発表。

中国軍の戦闘機や爆撃機が台湾周辺で活動開始し、台湾側は監視を強化。

日本の防衛省は中国軍艦艇が沖縄県近海を航行し、山東で戦闘機やヘリコプターを運用した。

 【台北=園田将嗣】台湾国防部(国防省)は10日、中国軍機延べ36機が台湾海峡の事実上の中台境界線となってきた中間線を越えるなどし、西太平洋に展開している中国軍の空母「山東」と合同訓練を行ったと発表した。頼清徳(ライチンドォー)政権への軍事的威圧の一環とみられる。

 発表によると、10日午前5時20分から、中国軍の戦闘機「殲(J)16」や爆撃機「轟(H)6」、早期警戒機「空警500」などが台湾周辺で活動を始めた。台湾側は軍用機や艦艇を派遣し、中国軍の活動を監視している。

 日本の防衛省は9日、山東や駆逐艦など中国軍の計4隻が沖縄県・宮古島の南東約520キロ・メートルの海域を航行したと発表した。中国側は戦闘機やヘリコプターを山東で発着艦させたという。