「誤って」ロシア軍に参加のインド人、除隊に インド外務省

AI要約

インド外務省は、誤ってロシア軍に参加しているインド人を帰国させるため、ロシアが除隊を約束したことを明らかにした。

ロシア政府は合意についてコメントしていないが、インド政府は除隊を最優先事項と位置付けている。

数千人の外国人がロシア軍に参加し、南アジア出身の若者も多く含まれる。ロシア政府は外国人兵士に対する優遇制度を発表している。

「誤って」ロシア軍に参加のインド人、除隊に インド外務省

(CNN) インド外務省は9日、「誤って」ロシア軍に参加してウクライナでの戦闘に従事しているインド人について、ロシアが除隊を約束したと明らかにした。

インド外務省のクワトラ外務次官が記者団に明らかにした。クワトラ氏によれば、ロシアを2日間の日程で訪問したモディ首相がロシアのプーチン大統領に対して早期の除隊を強く提起したという。クワトラ氏は、可能な限り早急に全てのインド人を帰国させることが必要だと強調した。

ロシア政府は、こうした合意について言及していない。インド政府は4月、CNNの取材に対し、インド人のロシア軍からの除隊が「最優先事項」だと明らかにしていた。インド外務省は先に、除隊を確約するようロシア当局と連絡を取り続けていると述べていた。

一部の推計によれば、ロシアは、プーチン氏が2022年2月にウクライナへの全面侵攻を指示して以降、数千人の外国人の男性をウクライナでの戦闘に送り込んでいる。

こうした外国人の多くは南アジア出身の若者で、ロシアでの安定した雇用と高い給与の可能性に引き寄せられている。ネパールでは著名や野党議員や前外相が議会で、ウクライナから戻ってきた男性の証言を基に、1万4000~1万5000人のネパール人が前線で戦っていると明らかにしていた。

ロシア政府は昨年、外国人兵士がロシア軍に従軍する際の優遇制度を発表。その中には最低2000ドル(約32万円)の月給やロシア市民権の短期間での取得などが含まれる。ロシア政府はこうした優遇制度を通じて、何人の外国人が従軍したのかは明らかにしていない。