米バイデン大統領に対し有力紙 再び選挙戦からの撤退求める社説を掲載
バイデン大統領が健康不安から交代論にさらされており、有力紙が撤退を求める社説を掲載している。
ニューヨーク・タイムズはバイデン氏が健康不安を払拭できておらず、民主党にトランプ氏に対抗できる候補者が必要だと指摘している。
一方、ウォールストリート・ジャーナルは党内でのバイデン降ろしの動きに陰りが見え始めていると報じている。
健康不安から交代論がくすぶり続けるアメリカのバイデン大統領に対して、有力紙は再び、選挙戦からの撤退を求める社説を掲載しました。党の幹部がバイデン氏に撤退を進言すべきだと訴えています。
ニューヨーク・タイムズはバイデン氏がここ数日で行ってきた演説やインタビューでも有権者が抱く健康不安を払拭できていないと指摘しました。
大統領選挙まで残り4カ月を切るなか、「民主党にはトランプ氏に対抗できる候補者が必要だ」と述べ、「バイデン氏の反抗はトランプ氏に勝利を譲る恐れがある」と民主党の幹部から本人に伝えるべきだと求めました。
その一方でウォールストリート・ジャーナルは、民主党が9日に開いた会合で現状に不満を漏らす議員はいたものの、候補者の交代に向けた「協調的な動きは見られなかった」として党内で“バイデン降ろし”の勢いに陰りが見え始めていると指摘しています。
民主党の下院トップは、バイデン氏を巡る党内の議論は「今週いっぱい続く」との見方を示しています。