台湾総統「少数でも多数に勝てる」、年次軍事演習控え将校ら激励

AI要約

台湾の頼清徳総統が軍事力の重要性について語る。

台湾は非対称戦の概念を提唱しており、軍事力を偏重しない姿勢を示す。

頼氏は軍事演習を通じて強固な平和を築く重要性を強調する。

台湾総統「少数でも多数に勝てる」、年次軍事演習控え将校ら激励

Ben Blanchard

[台北 9日 ロイター] - 台湾の頼清徳総統は月内に行われる年次軍事演習を控え、少数の軍が多数の敵に打ち勝った「以少勝多」の例は歴史上たくさんあると述べ、空軍将校らを激励した。9日に発言内容が公表された。

台湾中部の空軍基地で台湾製「経国号戦闘機」を前に迷彩服姿の頼氏は、軍事力は足し算引き算のように単純な算数の問題ではないと指摘。公開された動画の中で「装備の量は確かに重要だが、それがその国の軍事力を表すことはできない」と語った。

台湾は中国よりも小規模な台湾の軍隊を機動的に運用して対抗する「非対称戦」という概念を提唱している。

ある戦闘機パイロットから台湾が防衛面の自給自足を進めることで戦争の準備をしているという誤った印象を人々に与えているのではないかと質問された頼氏は、「一部の人々はそのような疑念を抱いているかもしれないが、われわれが平和を愛する国であることは誰もが知っている」と回答。「しかし、われわれが望む平和とは、強固な基盤を有し、自らの力によって確立された『真の平和』だ」と述べた。

22日から5日間にわたる軍事演習「漢光」は、空襲を想定して都市を一時閉鎖する防空演習「萬安」と並行して実施される。