台湾の駐日代表に李逸洋氏が内定 陳水扁氏と共に服役の経験も

AI要約

台湾の頼清徳政権が日本の駐日大使に相当する謝長廷氏の後任として、李逸洋氏が内定。

李逸洋氏は過去に週刊誌の編集長を務め、蔡英文政権で考試院副院長を務めた経歴を持つ。

頼清徳総統は日本の政治家とのパイプが太いとされ、対日関係で重要な役割を果たしている。

【台北=西見由章】台湾の頼清徳政権が駐日大使に相当する謝長廷・台北駐日経済文化代表処代表(78)の後任として、前考試院副院長の李逸洋氏(69)を充てる人事を内定したことが8日分かった。複数の関係筋が明らかにした。謝氏は16年6月から8年余り、駐日代表を務めていた。

李氏は1980年代、言論の自由を主張する週刊誌「蓬莱島」の編集長を務めていたが、同誌が蔣経国総統(当時)の秘書の論文を批判するなどしたため、名誉棄損罪で同誌社長の陳水扁氏(後に総統)らと共に8カ月間服役したことがある。2000年に誕生した民主進歩党の陳政権下では党秘書長や内政部長(内相に相当)などを歴任。蔡英文政権では17~20年に公務員の人事や試験を担当する考試院の副院長を務めた。

一方、頼総統は日本の政治家との太いパイプを持っており、「対日関係は頼氏が自ら方針を決めていくことが多いはず」(日台関係筋)との見方もある。