「中朝友好の象徴」消える 首脳会談時の足形 中国・大連

AI要約

2018年に中国の習近平国家主席と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が会談した大連で、足形をかたどった記念碑が消えていることが明らかになった。

記念碑がなくなったことでさまざまな臆測が呼ばれ、中朝の友好関係に変化が示唆されている。

金正恩政権が中国よりもロシアに接近する動きを見せており、中朝間には一定の距離が生じている可能性が指摘されている。

 【大連時事】中国の習近平国家主席と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(当時)が2018年に会談した中国遼寧省大連で、両首脳の足形をかたどった記念碑が消えていたことが分かった。

 「中朝友好の象徴」が突然なくなったことで、さまざまな臆測を呼んでいる。

 足形が設置されていたのは大連市内の黄海に面した保養地域。中朝首脳は18年5月、海沿いの道を散策しながら歓談した。

 今月7日に同地を訪れると、足形のあった場所は黒いアスファルトで覆われた上、路面標示が施されていた。地元当局の関係者は「観光客が立ち止まって見物し、交通の妨げになっていた」と説明。足形が見えなくなったのは「確か去年」だといい、正確な時期は不明だ。新たな記念碑の設置については把握していないという。

 金正恩政権は最近、長年北朝鮮の後ろ盾を務めてきた中国よりもロシアに接近する動きを見せている。一方の中国は、ロ朝とは一定の距離を置く姿勢を示している。韓国メディアは、中朝間に吹く「すきま風」が記念碑を巡る動きにつながった可能性があると報じた。