戦争の悲惨さを語り継ぐ 「宇部大空襲を知るつどい」追悼碑設置までの取り組みを紹介【宇部】

AI要約

宇部ちひろ友の会主催の「宇部大空襲を知るつどい」が開かれ、宇部大空襲の悲劇や戦争の悲惨さと平和の尊さが語られた。

岡本代表が近年の活動をまとめた「標柱物語」の内容を中心に話し、大空襲の追悼碑設置などの活動について説明した。

会場ではNHK番組の上映や関連資料の展示が行われ、多くの人が集まっていた。

戦争の悲惨さを語り継ぐ 「宇部大空襲を知るつどい」追悼碑設置までの取り組みを紹介【宇部】

 宇部ちひろ友の会(岡本正和代表)主催の「宇部大空襲を知るつどい」は7日、ヒストリア宇部で開かれた。1945年7月2日未明に起きた宇部大空襲での悲劇を語り伝え、戦争の悲惨さと平和の尊さを訴えるもの。5回目となる今回は、岡本代表が近年の活動をまとめてこのほど出版した「標柱物語」の内容を中心に話した。

 

 岡本代表は、ヒストリアそばに立っていた「宇部大空襲のあとを残す焼夷(しょうい)弾の芯」と記された標柱が2020年に一時所在不明になった後、現地に大空襲の追悼碑と説明板を設置する運動に取り組み、昨年に実現するまでの活動などを書籍にした。

 

 大空襲直後の市内を撮影したとされる写真が、静岡県浜松市のものと結論付けた件では、それに気付いてから関係者に問い合わせたり、同市を訪れて調査するなどして、事実関係を整理していった経緯について詳細に語った。

 

 講演後、映画監督の山田洋次さんがNHK番組「ここから」で自らの人生を語った回を上映。山田さんが宇部で過ごした青春時代を振り返る内容で、岡本代表が場面場面で動画を止めて補足説明した。

 

 会場には、追悼碑と説明板が設置されるまでの市とのやりとりの克明な記録など、さまざまな関連資料が展示され、多くの人が足を止めていた。

 

 書籍の問い合わせは岡本代表(電話41-9192)へ。