台湾与党有力者に汚職疑惑、検察が捜査 対中窓口機関トップ

AI要約

台湾の検察当局が与党民進党の有力者である海峡交流基金会のトップを汚職の疑いで捜査していることが明らかになった。

鄭文燦理事長は汚職の疑いで取り調べを受け、犯罪の詳細は明らかにされていない。

台湾総統府は司法を尊重し、捜査当局による早期の解明を望んでいる。

[台北 6日 ロイター] - 台湾の検察当局は6日、対中政策を担う大陸委員会の傘下にある窓口機関、海峡交流基金会のトップを務める与党民進党の有力者、鄭文燦理事長を汚職の疑いで捜査していると発表した。

鄭氏が2014─22年に市長を務めた台湾北部・桃園の検察当局は、同氏に対し汚職の疑いで取り調べを行うため5日に出頭を求め、裁判所に勾留を申請したと明らかにした。疑惑の詳細は明らかにしていない。

鄭氏は弁護士を通じて出した声明で不正を否定。「違法行為はしておらず、司法の捜査に協力する。一刻も早く真実を明らかにし、潔白を証明したい」と述べた。

台湾総統府は司法を尊重し、捜査当局による早期の解明を望むとした。