南シナ海情勢めぐり…フィリピンと中国の外務次官が会談 協議継続で合意

AI要約

フィリピン政府は南シナ海情勢に関する緊迫する状況を緩和するため、フィリピンと中国の外務次官が協議を継続することで合意した。

会談では海上通信の協定に署名し、率直かつ建設的な協議を行ったものの、相違点も残る状況だとしている。

南シナ海ではフィリピン船が中国船からの放水や船の衝突による負傷事案が相次いでおり、緊張が高まっている。

フィリピン政府は2日、緊迫する南シナ海情勢をめぐり、フィリピンと中国の外務次官が会談し、緊張緩和に向けた協議を今後も継続することで合意したと発表しました。

フィリピン外務省の声明によりますと、2日、マニラで行われた会談には、ラザロ外務次官と中国の陳暁東外務次官が参加しました。

会談で両者は、領有権をめぐり緊迫する南シナ海情勢について、「率直かつ建設的な協議」を行い、海上通信の仕組みを改善する協定に署名しました。

声明では、「それぞれの立場に依然として大きな相違が残った」としながらも、緊張緩和に向けた協議を今後も継続していくことで合意したとしています。

南シナ海をめぐっては、フィリピン当局の船が中国船から放水を受ける事態が相次いでいるほか、先月にはフィリピン軍の兵士が船の衝突で指を切断するなど、緊張が高まっています。