中国、フィリピン近海に空母派遣 南シナ海で軍事威圧強化

AI要約

中国が空母「山東」をフィリピン近海に派遣し、領有権争いを巡る軍事的緊張を高めている。

6月下旬に軍港を出港した「山東」が、比ルソン島の西約200カイリの海域を航行しているとの衛星画像が報じられている。

中国の行動はフィリピンとの関係をさらに緊張させる可能性がある。

 【北京時事】中国共産党機関紙系の環球時報は1日、海外メディアの報道として、中国空母「山東」が「フィリピン近海」に派遣されたと伝えた。

 南シナ海のアユンギン(中国名・仁愛)礁などを巡って領有権争いが続くフィリピンに対して、軍事的威圧を強めた形だ。

 香港紙によると、中国の情報技術企業などが提供した衛星画像で、6月下旬に中国軍南部戦区の軍港を出港した山東が、2日後に比ルソン島の西約200カイリ(約370キロ)の海域を航行する様子が確認された。