中国とオーストラリア、太平洋諸島にインフラ寄贈 影響力競う

AI要約

中国がバヌアツに大統領官邸を贈り、オーストラリアとニュージーランドは隣国ソロモン諸島で影響力を強化するために投資を行うなど、太平洋諸島での地政学的な競争が激化している。

ニュージーランドの外相がソロモン諸島を訪れ、5500万豪ドルを投じて飛行場を建設する計画について協力を表明した。

ソロモン諸島の政府は中国、オーストラリア、ニュージーランドとの関係を模索し、安全保障上の立場を見直す方針を示している。

中国とオーストラリア、太平洋諸島にインフラ寄贈 影響力競う

[シドニー 2日 ロイター] - 中国がバヌアツに大統領官邸を贈る一方、オーストラリアとニュージーランドは隣国ソロモン諸島に5500万豪ドル(3655万米ドル)を投じて飛行場を建設するなど、太平洋諸島での影響力争いが激化している。

ニュージーランドのピーターズ外相は2日、飛行場を引き渡す式典に出席するためにソロモン諸島を訪れた。

ソロモン諸島のマネレ首相は先週、就任後初の外遊でオーストラリアを訪問した。近く中国を訪れる予定。ソロモン諸島は中国、オーストラリアと安全保障上のつながりがあるが、新政権は安全保障体制を見直していると語った。

中国人民政治協商会議(政協)の胡春華副主席は1日、バヌアツの首都ポートビラで、中国が建設した大統領府、財務省、外務省の建物の引き渡す式典に参加した。

オーストラリアの外交代表部によると、オーストラリアからバヌアツ警察に寄贈された海上監視強化のための船舶一隻が今週ポートビラに到着した。

中国外務省の毛寧報道官は2日の定例記者会見で、「中国はバヌアツやソロモン諸島を含む太平洋諸島諸国との友好協力関係の発展に尽力している」と述べた。