韓国の抗日団体、渋沢栄一の新一万円札に抗議「日帝植民地経済収奪の尖兵」「欺瞞的行為」

AI要約

韓国の団体「光復会」が新一万円札に使用される渋沢栄一の肖像に抗議し、植民支配を正当化する行為として非難。

一方、渋沢は朝鮮半島の近代化に寄与した面もあり、紙幣発行や鉄道建設など国内への貢献があった。

光復会は日本に問題人物の貨幣使用中止を要求し、友好増進を望んでいる。

3日に発行される新一万円札に、実業家の渋沢栄一の肖像が使用されることについて、日本統治時代の抗日独立運動家の子孫らからなる韓国の団体「光復会」が1日、抗議し撤回を求める声明を出した。渋沢について「日帝植民地経済収奪の尖兵」と指摘し、肖像の使用に対して「植民支配を正当化しようとする欺瞞的行為」と批判した。

渋沢を巡っては、朝鮮半島の近代化に寄与したとの指摘がある。渋沢が頭取を務めた「第一銀行」は1902年、韓国で最初の紙幣を発行し、紙幣には渋沢の肖像が印刷された。また、同時期に渋沢は朝鮮半島で最初となる「京仁鉄道」や「京釜鉄道」など、鉄道開設にも関わっている。

一方、光復会の声明は渋沢の活動について「鉄道を敷設して韓国の資本を収奪し、利権侵奪のため第一銀行の紙幣発行を主導しながら貨幣に自身の肖像画を描き込んでわれわれに恥をかかせた」と指摘。「日本が真にわれわれとの関係改善、友好増進のため、問題人物の貨幣への使用を直ちに中断することを望む」と訴えた。