エルアル・イスラエルへの給油、トルコ空港職員が拒否 緊急着陸先で

AI要約

イスラエル国営航空会社、エルアル・イスラエル航空がポーランド発イスラエル行き便で急病人が出たためトルコの空港に緊急着陸。給油を拒否された事件が発生。

エル・アルは燃料補給を拒否されたことに対し主張し、急病人は救急搬送された。便は後にギリシャに向かった。

トルコ外交筋は人道的配慮から給油が予定されていたが、機長が自発的に再出発を決定したことを説明。トルコとイスラエルの関係悪化が背景にある。

エルアル・イスラエルへの給油、トルコ空港職員が拒否 緊急着陸先で

【AFP=時事】イスラエル国営航空会社、エルアル・イスラエル航空(El Al Israel Airlines)は6月30日、ポーランド・ワルシャワ発、イスラエル・テルアビブ行きの便で急病人が出たためトルコ南部アンタルヤ(Antalya)の空港に緊急着陸した際、給油を拒否されたと明らかにした。

 エル・アルはLY5102便について、アンタルヤへの緊急着陸は急病の乗客が出たためだったにもかかわらず、離陸前に職員に給油を拒否されたと主張している。急病人は救急搬送されたという。

 同便はその後、給油のためにギリシャ・ロードス(Rhodes)島に向かったとしている。

 一方、トルコの外交筋は、同便の緊急着陸が許可されたのを認めた上で、「人道的配慮から給油が行われる予定だったが、一連の手続きが完了しかけた時点で機長が自発的に離陸を決定した」と説明している。

 昨年10月7日にパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)で紛争が勃発(ぼっぱつ)して以来、トルコとイスラエルの関係は悪化し、直行便の運航は停止されている。【翻訳編集】 AFPBB News