中国、「挑発的な発言」邢海明駐韓大使の後任に「日本通」の熊波氏を有力検討

AI要約

7月中に交代する駐韓中国大使の後任の人選作業が本格化している。日本通として知られる熊波駐ベトナム中国大使が有力視されているが、韓国勤務経験のある人物も候補に挙がっている。

候補には熊大使や韓国勤務経験のある金燕光参事官、陳少春副司長、陳海駐ミャンマー中国大使などが含まれているが、熊大使の浮上に注目が集まっている。

中国外務省も韓中関係の発展に向けた努力を強調し、火災事故に関連して李海瓚元首相との会談を行った。習近平主席の演説に対する感動も述べられた。

中国、「挑発的な発言」邢海明駐韓大使の後任に「日本通」の熊波氏を有力検討

7月中に交代する駐韓中国大使の後任の人選作業が本格化していると、複数の外交筋が30日、明らかにした。複数の候補群のうち「日本通」として知られる熊波駐ベトナム中国大使(60)が有力視されているが、韓国勤務経験のあるいわゆる「韓半島(朝鮮半島)ライン」の人物をまた起用する可能性も依然として排除できないという。

まだ具体的な輪郭は明らかになっていないが、次期駐韓中国大使として名前が取り上げられている熊大使は、日本の筑波大学修士出身で、中国外交部内で日本業務を主に担当してきた。北京外国語学院を卒業した後、入部して駐日大使館、大阪総領事館などで勤めた。2016年の駐カンボジア大使に続き、2018年11月にベトナム大使に任命され、5年7カ月間勤務中だ。

韓国で勤務経験のある人物の中には、邊界與海洋事務司の金燕光参事官、亜洲司の陳少春副司長、陳海駐ミャンマー中国大使がこれまで有力視されてきた。3人とも金日成(キム・イルソン)総合大学出身で、韓国語が堪能だ。特に、陳海大使は、邢大使が赴任する直前にも、次期韓国大使として取り上げられたことがある。

ただ、外交街では韓国勤務経験のない熊大使の浮上にさらに注目する雰囲気だ。邢大使が任期内に自国の立場を一方的に伝え、非難を浴びたことを考慮し、今回は韓半島ラインを排除しようとするムードが広がっていると、最近、中国外交関係者に会ったある消息筋が話した。

実際、候補群の中で陳海大使の場合、2016年12月に亜洲司副司長として高高度ミサイル防衛システム(THAAD)問題を担当した当時、事前調整もなしに一方的に訪韓、韓国企業家たちに会って「小国が大国に対抗していいのか」と口にするなど荒々しい言辞で批判を受けた。

駐韓中国大使の人選をはじめ、最近、中国外交部は人事シーズンに入った。先月初め、汪文斌報道官が約3年ぶりにカンボジア大使に移動し、アフリカ局の吳鵬局長は副部長(次官)級に昇進し、南アフリカ共和国大使にまもなく赴任する予定だ。趙志遠元駐エチオピア大使は今年5月に帰任し、外交部部長助理(次官補)に昇進した。大使経歴のない華春瑩副部長(54)も欧州の次官級大使任命説が出ている。

一方、中国外務省によると、中国共産党の王毅中央外事弁公室主任(外交部長兼任)が29日、李海瓚(イ・ヘチャン)元首相と韓中関係の発展に向けて努力すると話し合った。王主任は「韓国は中国の隣国であり、双方は生まれつきのパートナー」とし「健康で安定的かつ持続的な中韓関係の発展のために、韓国各界の友人が正しい対中国認識を作るように導くことを希望する」と話した。

また、31人の死傷者を出した京畿道華城市(キョンギド・ファソンシ)の1次電池工場火災事故に関連し、「多くの中国国民死傷者が発生した」とし、「あなた(李元首相)は特別に駐韓中国大使館を訪れ、哀悼の意を伝えた」と言及した。

李元首相は「韓国の各界は韓中関係を重視しており、中国と階層別の交流を強化し続け、両国関係の持続的な前進・発展を導いてほしい」と述べたと、中国外交部は明らかにした。 習近平主席が28日、平和共存第5原則発表70周年を迎えて行った演説に対して「非常に真剣で丁寧に意見を聴取し、とても感動した。非常に響きがあった」と話した。

中国外交部は2人が韓半島の情勢など共通の関心事に関して意見を交わしたと付け加えたが、具体的な議論の内容は公開しなかった。