蘇州の邦人切り付け、無差別か 中国人男、社会に不満も

AI要約

中国江蘇省蘇州で日本人母子らが中国人の男に切り付けられた事件で、男が社会に対する不満を動機として捜査されていることが明らかになった。

男は仕事や家族がなく孤立感を抱えており、日本人を狙ったわけではない可能性がある。

中国の治安悪化や景気低迷も影響しており、無差別に刃物で切り付ける事件が相次いでいる。

 【北京、蘇州共同】中国江蘇省蘇州で日本人母子らが中国人の男に切り付けられた事件で、現地当局が社会に対する不満を動機とみて捜査していると日本政府に伝えたことが30日分かった。男は仕事や家族がなく孤立感を深めていたという。複数の日中関係筋が明らかにした。日本人を狙ったわけではなく、無差別だった可能性がある。

 7月1日で発生から1週間。中国では景気低迷の影響が市民生活に及び、治安の悪化要因になっているとの指摘も出ている。無差別に刃物で切り付ける事件も相次ぐ。

 日中関係筋によると、警察当局は男が最近ほかの地域からやって来た経緯からも、特定の人を狙った可能性は低いとみているという。