モンゴル総選挙、与党が勝利 政権維持も議席占有率低下

AI要約

28日に行われたモンゴル国民大会議総選挙で、与党のモンゴル人民党が68~70議席を獲得し、勝利宣言した。

人民党は1990年以降の民主化後、3期連続の単独政権を獲得し、コロナ禍から経済を立て直した手腕が評価された。

ただ、前回選挙に比べて議席占有率が後退し、最大野党である民主党などに票が流れた可能性がある。

 【北京時事】28日投開票のモンゴル国民大会議(国会に相当、定数126)総選挙で、与党・モンゴル人民党党首のオユーンエルデネ首相は29日、68~70議席を獲得したとして勝利宣言した。

 2016年から続いてきた人民党による政権を維持する。中国国営新華社通信などが報じた。

 モンゴルでは1990年の民主化後、人民党が勝ち負けを繰り返してきた期間が長く、3期連続の同党の単独政権は異例。コロナ禍から経済を立て直し、成長軌道に戻した手腕が一定の信任を得た形だ。

 ただ、約8割の議席を得た20年の前回選挙から議席占有率は大幅に後退。長引くインフレや所得格差への不満から、最大野党・民主党などに票が流れたとみられる。同党は約40議席を獲得した。