米最高裁、政府の規制権限を制限 40年来の「法理」覆る

AI要約

米連邦最高裁が40年来の法理を無効とし、政府機関の権限制限に影響を与える判決を下した。

バイデン政権にとって痛手となる環境や金融監督分野での政府機関の権限制限が懸念される。

最高裁が示したシェブロン法理が覆され、連邦裁判所は当局の法的解釈に従う方式が変化した。

 【ワシントン時事】米連邦最高裁は28日、法律が曖昧な場合は政府の規制当局が解釈できるという約40年来の「法理」を無効とする判決を下した。

 環境や金融監督などの分野で政府機関の権限が制限されることは、「大きな政府」を志向するバイデン政権にとって痛手となる。

 今回争われたのは最高裁が1984年、米石油大手シェブロンと天然資源保護協会の争いで示した「シェブロン法理」の是非。議会が可決した法令の文言が曖昧な場合、連邦裁判所は当局の法的解釈に従うというもので、9人の最高裁判事は6対3で覆した。