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EUの気候中立構想参加112都市、必要な投資額は計6500億ユーロ
欧州連合のイニシアティブにより、2030年までに112都市が温室効果ガスの排出実質ゼロを目指すために必要な投資額は合計6500億ユーロに上る。
EUの気候中立でスマートな100都市のミッションに参加している都市はEUと非営利助言会社BwBの支援を受けて気候プランを策定しており、これまでに33都市のプランが承認されている。
資金調達を支援するため、EUは気候都市資本ハブを立ち上げて民間資金を誘致し、欧州投資銀行は各都市に財政・技術的アドバイスを提供している。
![EUの気候中立構想参加112都市、必要な投資額は計6500億ユーロ](/img/article/20240626/667b668537177.jpg)
Kate Abnett Simon Jessop
[ロンドン/ブリュッセル 26日 ロイター] - 欧州連合(EU)のイニシアチブは26日、2030年までに温室効果ガスの排出実質ゼロを目指す112都市が必要な投資額は合計6500億ユーロ(6958億3000万ドル)に上ると発表した。
EU「気候中立でスマートな100都市のミッション」の一環であるこの目標はほとんどの政府よりも野心的。377都市がプログラムへの参加を申請した結果、EU圏から100都市、関連国から12都市が選ばれ、EUと非営利助言会社バンカーズ・ウィズアウト・バウンダリーズ(BwB)の支援を受けて気候プランを策定している。
プランは欧州委員会と独立した専門家によって評価される投資計画としてまとめられる。
現在までにリヨン、セビリア、マルメ、リスボン、フィレンツェを含む33都市でプランが承認されており、10月にはさらに多くの都市で承認される予定だ。
資金調達を支援するため、EUは26日、各国政府による保証を活用して民間資金を誘致し、通常は個別に資金調達するのが困難な小規模プロジェクトをグループ化する「気候都市資本ハブ」を立ち上げた。また、欧州投資銀行は各都市がそれぞれのプランを実施できるよう、ハブと協力して財政・技術的アドバイスを提供する。