ミラノ五輪狙う韓国女子フィギュアのイ・ヘイン、セクハラ疑惑で資格停止に反論「恋人同士だった」

AI要約

韓国フィギュアスケート連盟が選手に3年間の資格停止処分を下し、その選手がイ・ヘインであることが判明。

イ・ヘインは自らインスタグラムで告白し、セクハラ疑惑を否定。彼女はフィギュア界の新星として活躍しており、今後のキャリアが危ぶまれている。

イ・ヘインは再審を申し立てており、セクハラ部分に関して疎明する方針。ミラノ冬季五輪出場が霧散する可能性もある。

ミラノ五輪狙う韓国女子フィギュアのイ・ヘイン、セクハラ疑惑で資格停止に反論「恋人同士だった」

韓国フィギュアスケート連盟は、海外合宿期間中に酒を飲んで異性の後輩にセクハラをしたとして、6月20日付けで該当選手を3年間の資格停止処分にしたが、問題の選手が2023年世界選手権で銀メダルを獲得したイ・ヘインだったことが明るみになった。彼女が自らインスタグラムで告白したほか、あるメディアの単独インタビューを受けて、セクハラ疑惑のえん罪を訴えた。韓国メディア、韓国日報、毎日経済、YTNなどが報じた。

<韓国女子フィギュア界の新星イ・ヘイン>

問題は5月15~28日、イタリアのヴァレーゼで行われていた韓国国家代表チームの遠征合宿で起きた。A選手とB選手が宿舎内で飲酒したことが発覚して、フィギュアスケート連盟のスポーツ公正委員会で審議され、資格が停止された。また連盟が2人の選手を調査していたなかで、飲酒以外に他の異性未成年者のC選手を、A選手の宿舎に呼び出しセクハラ行為が行われたことが確認されたという。

連盟はA選手とB選手にそれぞれ3年と1年の資格停止処分を言い渡し、C選手には異性の選手の宿舎を訪問したことが強化訓練規定に違反したものと判断し、けん責処分とした。さらに合宿訓練の責任者である指導者D氏には、選手団管理の不注意で3カ月の資格停止懲戒を下している。

一連の問題が報じられて以降、資格停止処分を受けた選手は誰かということが関心を集めていたが、ファンの間では参加した女子選手の中で大学生のイ·ヘインとユ・ヨン以外は全て中学生だったため、この二人が処分対象者だと囁かれていた。そして27日になってイ・ヘインが自ら資格停止処分を受けたことを告白した。

イ・ヘインは、韓国女子フィギュア界待望の新星としてここ数年活躍を見せている選手だ。キム・ヨナに憧れて8歳からスケートを始めて、めきめきと実力を発揮し、2017-2018シーズンにアジアフィギュア杯ノービスクラスで優勝、2019-2020シーズンのジュニアグランプリリガ大会・クロアチア大会で優勝した。2022-2023シーズンは、グランプリシリーズでは表彰台を逃していたが、四大陸選手権で優勝。これは韓国女子としてはキム·ヨナ以来14年ぶりの快挙だった。また世界選手権でも坂本花織に次ぐ2位と好成績を収めている。

<両親の反対で別れたがまだお互いに好きだった>

イ・ヘインは27日のインスタグラムへの投稿で、強化合宿での飲酒について深い反省を述べた一方、セクハラ疑惑についてははっきりと否定した。

「国家代表として後輩選手たちにもっと良い姿を見せて訓練に参加できなかった他の選手たちの分まで誠実に訓練にだけ邁進しなければならなかったのに、短絡的な考えで大きな過ちを犯しました。

私がお酒を飲んだのは、今考えてみても絶対してはいけない行動であり、深く反省しています。

あれ以来私がどうしてそんな過ちを犯したのか毎日のように後悔しています。

しかし、記事には私が未成年者にセクハラをしたとか、性的加害をしたと書かれていますが、この部分は事実ではありません。

私が高校生の時に付き合った彼氏で、両親の反対で別れて今度の訓練でまた会うことになった子でした。

お互いを好きだった感情が残っていたためか、そこでまた付き合うようになりましたが、両親に知らせたくない心からその事実を秘密にすることにしました」

イ・ヘインはこれを裏付けるように、韓国のニュース専門チャンネルYTNの単独インタビューにも応じ、恋人だったという後輩と交際していた時代、お互いを愛称で呼び、親しくやり取りしたカカオトークのメッセージも公開した。

<資格停止撤回を申し立てるが......>

当初は頑なに交際関係を隠していたイ・ヘインが、一転して後輩との交際を打ち明けたのには理由がある。フィギュアスケート連盟の処分がこのまま確定すると、2年後にイタリアで開かれるミラノ冬季五輪も出場できなくなるからだ。

そのためイ·ヘインは連盟に対して再審議を申し立てるという。イ·ヘインの法定代理人であるキム·ガラム弁護士は「連盟の懲戒結果に対して大韓体育会スポーツ公正委員会に再審議を申請した」とし「セクハラ部分に関しては十分に疎明する予定だ」と話した。

だが、再審後セクハラ疑惑について嫌疑なしと判決が下されたとしても、今回の騒動でイ・ヘインのイメージダウンは避けられなくなったとの声もある。もちろん再審で懲戒内容が変わらなければ、イ・ヘインのミラノ冬季五輪出場は霧散する。

イ・ヘインは「近づくミラノ五輪があまりにも切実だったが、今としては事実上挑戦することもできない状況です。私は世の中が全て崩れたようでとても悲しく絶望的です」と語っているという。