ゼレンスキー大統領の信頼低下 54%、ウクライナの世論調査

AI要約

ウクライナのシンクタンクが発表した世論調査結果によると、ゼレンスキー大統領への信頼が低下していることが明らかになった。

国民の53.8%がゼレンスキー氏を信頼していると回答し、軍への信頼は90%と高い水準を維持している。しかし、国家の進む方向に対する懸念もある。

昨年に比べて信頼度が低下しており、ロシアによる侵攻の長期化が国民の信頼に影響を与えていることがうかがえる。

 【キーウ共同】ウクライナのシンクタンク「ラズムコフ・センター」は26日、政治や社会情勢に関する世論調査結果を発表した。ゼレンスキー大統領を「信頼する」との回答が53.8%となり、1月の調査から15.2ポイント下がった。ロシアによる侵攻が長期化する中、ゼレンスキー氏への国民の信頼は低下傾向にある。

 世論調査ではゼレンスキー氏を「完全に信頼している」が18%、「どちらかと言えば信頼している」が35.8%。国家が「正しい方向に進んでいる」とした回答は32.9%で、「間違った方向に進んでいる」としたのは47.4%だった。軍への信頼は90%となり、高い水準を維持している。

 調査は6月6~12日、ロシアに併合された地域を除くウクライナ各地の約2千人を対象に実施された。同センターの昨年2~3月の調査ではゼレンスキー氏を「信頼する」との回答が84.9%だったが、昨年12月は70.7%、今年1月は69%に下がっていた。