妊娠に気づかず、ファストフード店のトイレで出産。夫婦「奇跡が起きた」「最高の贈り物」米バージニア州

AI要約

バージニア州リッチモンドのファストフード店で、自覚していなかった妊娠中に女性が出産した驚きの出来事。

赤ちゃんが健康である奇跡的な産まれ方と、過去に失った息子の影響を受けた夫婦の喜びについて。

無自覚の妊娠の珍しいケースと、タコベルのトイレで起きた奇跡の物語。

妊娠に気づかず、ファストフード店のトイレで出産。夫婦「奇跡が起きた」「最高の贈り物」米バージニア州

米バージニア州リッチモンドのファストフード店で、女性が出産した。女性は妊娠を自覚していなかったという。【Rikako Takahashi/BuzzFeed Staff】

地元テレビ局WTVRによると4月30日、ブリオニ・ジャクソンさんはケンタッキーフライドチキンとタコベルの合同店舗に、昼食を買うため立ち寄った。しかし注文した直後、胃けいれんのような痛みがブリオニさんを襲った。

ブリオニさんは、慌ててトイレに駆け込んだ。トイレから出ても、またすぐに戻らなければならないほど痛みが続いていたという。個室で出血に気づき、恐怖を覚えたブリオニさんは、夫のジャマーズさんに電話をかけた。

ジャマーズさんは職場を飛び出したが、店に向かっている途中、電話口からブリオニさんの悲鳴を聞いたという。

「僕はパニック状態で『ベイビー、何か言ってよ』と言いました。『どうしたの? 何があったの?』って。そうしたら、たったいま赤ちゃんを産んだと彼女が言いました。『なんだって!?』と驚きました」と、ジャマーズさんは語る。

ブリオニさんは赤ちゃんを抱き上げ、自シャツでくるんだが、赤ちゃんが泣き声をあげないことに気づく。

「へその緒がまだ赤ちゃんの喉に巻きついていました。ほどいてあげると深呼吸をして、大声で泣きました。そのとき、(電話越しに)夫も初めて声を聞きました」とブリオニさん。911に通報し、母子は病院に搬送された。

ブリオニさんは、妊娠34週目だった。医師から「クリプティック・プレグナンシー(無自覚の妊娠)」だった可能性があると告げられたという。妊娠後期、または突然陣痛が始まるまで妊娠の兆候を感じない、まれなケースだ。

夫婦は昨年6月、生後9カ月の息子を事故で失っている。

「悪夢のようでした。こんなこと、現実にあるわけがないと思いました」とブリオニさんは事故を振り返る。

突然の出会いとなった赤ちゃんには、アヤナと名前をつけた。

「彼女は夢のような存在。間違いなく最高の贈り物です」

ジャマーズさんも驚きを隠せない。

「突然、奇跡が起きたんです。どこからともなく……タコベルのトイレで」