パレスチナ、イスラエル収容施設の調査を要請

AI要約

パレスチナ人らがイスラエルでの拘束中に衰弱し、収容施設の調査が求められている。

収監された者らは食事や医療が不十分で健康状態が悪化しており、釈放後も病院に搬送が必要な状況もある。

内部告発では医療ミスや虐待の例が報告され、問題点が指摘されている。

パレスチナ、イスラエル収容施設の調査を要請

(CNN) イスラエルで数カ月間拘束され、最近釈放されたパレスチナ人らが衰弱した様子だったとして、パレスチナ立法評議会(PLC)が国際チームによる収容施設の調査を求めている。

PLCの議長だったアジズ・ドウェイク氏も、イスラム組織ハマスとの関係を理由に9カ月間拘束され、最近釈放された。収監前よりずっとやせた姿で、白髪も増えていた。

PLCは、収監されたパレスチナ人らが食事を与えられず、隔離や拷問に苦しんでいると主張する。

ドウェイク氏自身も14日、刑務所内の人々は常に空腹で、皮膚病にかかるなど健康状態が悪化していると述べた。食料は「大人はおろか、子どもにも足りない量」で、砂糖と塩、果物はないに等しかったという。

CNNはイスラエル軍と刑務当局にコメントを求めたが、返答は得られていない。

イスラエル南部ネゲブと、ヨルダン川西岸地区オフェルの刑務所からは先日、計約30人が釈放された。その大半が、司法手続きを経ずに収監される「行政拘禁」だった。

支援団体によると、このうち1人は21年間にわたって収監されていた。釈放される人々の健康状態は、収監中の拷問や虐待、栄養不足を物語っている。釈放後、ただちに病院への搬送が必要なケースもあるという。

CNNは先月、ネゲブの施設をめぐる内部告発者の話として、手錠をかけられたけがが原因で医師に手足を切断される例や、無資格者による医療行為の例を伝えていた。