「台湾和牛」が新品種登録の公告 故李元総統、日本由来の育成に力

AI要約

台湾農業部が李登輝元総統が力を入れた「源興牛」を新品種として登録する公告を出した。

日本統治時代に持ち込まれた牛を購入し、交配や飼育を進め、20年に品種としての登録が申請された。

登録が成立すれば、李氏の贈り物として残る「台湾和牛」である「源興牛」が誕生する。

 【台北共同】台湾農業部(農業省)は17日、故李登輝元総統が育成に力を入れていた日本由来の肉牛で「台湾和牛」とも呼ばれる「源興牛」を、新品種として登録するとの公告を出した。18日付の台湾紙、自由時報は李氏が生前に台湾に残した「最後の贈り物」だと伝えている。

 公告や台湾メディアによると、日本統治時代に日本から持ち込まれた牛の子孫を李氏の財団法人が2016年に購入。交配や飼育を進め、李氏の旧居「源興居」から源興牛と命名した。

 その後民間企業が飼育を引き継ぎ、20年に品種としての登録が申請された。李氏は農業経済の学者出身。

 公告から3カ月間異議が出されなければ正式登録となる。