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腕を骨折したハヤブサ 信頼する看護師とリハビリ1年超 10メートル飛べるように 沖縄こどもの国
沖縄市の沖縄こどもの国でリハビリ中のハヤブサ「若」が骨折から回復し、約10メートル距離を跳べるまでになった。
動物看護師の仲間信志さんとのトレーニングで若の体力が回復し、野生に戻る準備が進められている。
若は徐々に飛行能力を取り戻し、今後は自力で飛び立つ練習などを通じて更なる成長を目指す予定だ。
![腕を骨折したハヤブサ 信頼する看護師とリハビリ1年超 10メートル飛べるように 沖縄こどもの国](/img/article/20240616/666e31db4a333.jpg)
骨折した状態で保護され、2022年10月から沖縄市の沖縄こどもの国でリハビリ中だったハヤブサ「若」が回復し、足にひもを付けた状態で約10メートルの距離を跳べるまでになった。動物看護師の仲間信志さん(23)とトレーニングを続け、秋ごろに野生へ戻る予定だ。
渡り鳥として沖縄に飛来するハヤブサ。保護された当時、右上腕骨を骨折していた若は県内の動物病院で治療を受けた後、リハビリを行うため、沖縄こどもの国にやって来た。23年4月ごろ、仲間さんと出合った当初は体力が落ち「30センチほど飛ぶのがやっとだった」という。
仲間さんはまず若と信頼関係を築くことからスタート。「餌をあげながら、手に乗ることに慣れさせた」と振り返る。その後、若は前に進んだり浮き上がったりする力をつけ、徐々に筋力が回復。今年1月ごろには約10メートルの距離を飛べるまでになった。
今後は自力で飛び立てるようになる他、長い時間の飛行能力をつけた上での自立を目指しており、仲間さんは「トレーニングを続け、ベストな状態で野生に戻してあげたい」と目標を掲げた。(社会部・天久仁)