中国のEU産豚肉調査、スペインが交渉呼びかけ 「関税回避を」

AI要約

スペインのプラナス農相は、中国がEU産豚肉の反ダンピング調査を開始し、スペイン産豚肉に関税導入を回避するため交渉を呼びかけた。

中国の調査はスペイン、オランダ、フランス、デンマークを対象にしており、スペイン産豚肉は中国への輸出割合が大きい。

中国の調査は1年以上続く可能性があり、スペインの豚肉業界に影響を及ぼす可能性がある。

中国のEU産豚肉調査、スペインが交渉呼びかけ 「関税回避を」

[マドリード 17日 ロイター] - スペインのプラナス農相は17日、中国が欧州連合(EU)産豚肉の反ダンピング(不当廉売)調査を開始すると発表したことについて、スペイン産豚肉に対する関税導入を回避するため交渉を呼びかけた。

中国の調査は主にスペイン、オランダ、フランス、デンマークを対象にしたものとみられている。

プラナス氏は記者団に「農産物や食品への関税導入を回避するため、理解や交渉の余地があると期待しており、そう予想している」と発言。中国側が調査は1年以上続く可能性があると表明しているため、直ちに措置が講じられるとは考えていないと述べた。

スペインの豚肉生産者団体インターポークによると、同国は昨年、中国に12億ユーロ(12億9000万ドル)相当の豚肉製品を輸出。中国向けは数量ベースで輸出全体の20.3%、金額ベースで13.7%を占めた。中国が輸入する豚肉の21%はスペイン産という。