韓国が「一人当たり国民所得で『日本』を初めて超えた」騒動のウラで、在日3世の私が直面した「意外な違和感」

AI要約

韓国で日本を抜いたという報道が定期的に出る背後には、実は韓国人の多くが日本が大好きであることがある。

日常生活においても、韓国は日本製品に頼り切っており、根強い日本への依存がある。

韓国が発展することを日本と比較し、プライドを保っている一方で、韓国が暮らしやすいかは疑問視される要素も多い。

韓国が「一人当たり国民所得で『日本』を初めて超えた」騒動のウラで、在日3世の私が直面した「意外な違和感」

 まるで定期的な行事の様に、韓国は「日本を抜いた」といろいろな視点から騒ぐことがある。私は「なぜいつも日本なのか?」と疑問に思っていたが、韓国に長く住むと、実は韓国人の多くが日本のことを大好きであることを知るのだ。

 表立っては歴史観から日本を攻撃しがちだが、文在寅政権での反日・不買運動で起きた韓国内の日系ブランド吊し上げにしても、蓋を開けたら日常生活で代用が効かないほど日本に頼りきっていたことがわかっただけのことだった。実際、韓国では、冬の寒さを床暖房(オンドル)で凌いでいるが、その多くが日本のリンナイのボイラーを使っているという。

 そんな韓国では何とか「国の発展」の度合いについて日本を基準に考える傾向が強く、「日本を超えた」と発することでプライドを保っている節を感じることは少なくない。最近での韓国メディアでは韓国の1人当たり国民総所得が初めて日本を上回ったという記事が報じられていた。昨年の韓国の1人当たり国民総所得(GNI)が3万6000ドルを突破し、史上初めて日本を上回るとともに、人口5000万人以上の国で6位になったというのだ。

 確かにそれは事実なのだろうし、韓国として誇っている面もあると思う。しかし、もう一方で、長く日本と韓国に住んだ私からすれば、いまだに約15年韓国で暮らして見ても1度も日本より韓国が暮らしやすいと思った事はないというのも事実なのである。

 韓国が誇る「ネット・インフラ整備」にしても、韓国は確かに日本よりはやいし、優れている面が多いが、不都合な面も多い。というのも、どの行政機関もページ構築が複雑すぎて、目的に辿り着き完了するまでに数時間を要したりする(それは日本もさほど変わらないかもしれないが…)。

 韓国と日本の違いで言うと、日本はいろいろなことについて「石橋を叩きすぎて橋が壊れるんじゃないか」と思えるほど慎重だという面はあるだろう。最近、話題になったマイナカードもその一つで、私的には「やっとか」という思いだが、中にはいまだに反対をしている政党もいる。こうした慎重さゆえのお陰もあって、古き良きものも沢山残っているのも日本の特徴だろう。