台湾有事で上陸の可能性、台湾・淡水河口にボートで進入した中国籍の男を逮捕…自由求めて来たと主張

AI要約

台湾海巡署が淡水河口で中国籍の男を不法進入で逮捕。

男は中国福建省の漁港から来た60歳前後。中国政府による出国制限を受け、台湾に自由を求めて来たという。

淡水周辺の警備の甘さが問題視され、中国軍の上陸の可能性が危惧される。

 【台北=園田将嗣】台湾海巡署(海上保安庁)は10日、台湾北部・淡水の河口に小型ボートで不法に進入したとして、中国籍の男1人を逮捕した。

 発表によると、同署は9日午前9時頃、淡水沖約11キロ・メートルの付近で不審な小型ボートが航行しているのを発見した。ボートはそのまま河口に進入し、別の船と接触する事故を起こした。

 台湾の中央通信などによると、男は60歳前後とみられ、淡水から200キロ・メートル以上離れている中国福建省の漁港から来たという。中国のSNSで反政府的な言論を発信して中国からの出国を制限され、自由を求めて台湾に来たという趣旨の話をしているという。

 淡水周辺の海岸は台湾有事の際、中国軍が上陸する可能性が高いとされる。小型ボートの進入を許した警備の甘さが問題となる可能性もある。