ロシア、ウクライナ北部国境の村占拠か チェチェン首長談

AI要約

ロシア軍がウクライナ北東部スームィ州にある国境の村ルジウカを占拠したというカディロフ首長の主張に対しウクライナ地元当局者は否定。

スームィ州は2022年のロシアによる侵攻以来、大規模な地上攻撃を受けていない。

ウクライナのゼレンスキー大統領はロシア軍の集結に警告し、関係当局は避難を開始。

ロシア、ウクライナ北部国境の村占拠か チェチェン首長談

【AFP=時事】ロシア南部チェチェン(Chechen)共和国のラムザン・カディロフ(Ramzan Kadyrov)首長は9日、ロシア軍がウクライナ北東部スームィ(Sumy)州にある国境の村ルジウカ(Ryzhivka)を占拠したと述べた。ロシア国防省による発表はこれまでになく、ウクライナの地元当局者はカディロフ氏の主張を否定している。

 ウクライナの北部国境に位置するスームィ州は、2022年のロシアによる侵攻開始以来、大規模な地上攻撃は受けていない。

 カディロフ氏はチェチェンの特殊部隊「アフマト(Akhmat)」が、「他のロシア軍部隊から合流した兵士とともに戦術作戦を実施し、新たな集落を敵から解放した」とテレグラムに投稿。ロシア西部クルスク(Kursk)州と「国境を接するルジウカ村だ」とし、また「大規模な計画的攻撃の結果、ウクライナ側は大きな損害を被り、撤退を余儀なくされた」と付け加えた。

 AFPは現時点でカディロフ氏の主張の真偽を確認できていない。

 スームィ州の関係者は公共放送に対し、ルジウカ村は占領されておらず、村にロシア軍はいないと否定した。

 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は先月、ロシアが北部国境沿いに軍を集結させていると警告。新たな攻勢に備えている可能性があるとした。こうした状況を受けて関係当局は、スームィ州のいくつかの国境の町や村から住民の避難を開始した。【翻訳編集】 AFPBB News