トランプ氏を意識 バイデン氏「侵略に立ち向かうこと疑う余地ない」

AI要約

バイデン米大統領は第二次世界大戦の記念の演説で自由と民主主義を守る決意を示し、トランプ前大統領と対比させた。

バイデン氏は若い兵士たちの勇敢さをたたえ、米国の信条に忠実であることを強調しました。

さらに、ロシアのプーチン大統領とナチス・ドイツの指導者ヒトラーを重ね合わせ、欧州でプーチンの侵略に立ち向かう重要性を訴えました。

トランプ氏を意識 バイデン氏「侵略に立ち向かうこと疑う余地ない」

 バイデン米大統領は7日、仏北西部ノルマンディーで演説した。80年前の第2次世界大戦での上陸作戦で若い米兵たちが崖をよじ登ってドイツ軍の猛攻を止めた岬に立ち、改めて自由と民主主義を守る決意を打ち出した。名指しは避けつつ、対外関与に懐疑的な政敵トランプ前大統領と自身を強く対比させた形だ。

 バイデン氏は当時の兵士たちの勇敢さをたたえながら「彼らの声に耳を傾ける必要がある。彼らを失望させない厳粛な誓いを立てる必要がある」と強調。「彼らは米国の信条に忠実であることを求めている。自由と民主主義を守り、国内外の攻撃に立ち向かうことを求めているのだ」と述べた。

 さらにナチス・ドイツの指導者ヒトラーとロシアのプーチン大統領を重ね合わせ、「米国がこの欧州でプーチンの侵略に立ち向かうことを彼らが望んでいることに、疑いの余地はあるだろうか」と語った。トランプ氏がプーチン氏に好意的な発言を繰り返し、ロシアの侵攻を受けるウクライナ支援に懐疑的であることと対比させた。