南アフリカ与党、挙国一致へ協議 総選挙で過半数割れ

AI要約

南アフリカの与党ANCが5月の総選挙で過半数割れ後、連立政権樹立への協議を行っていることが明らかになった。

ANCは幅広い政党との連携を目指し、挙国一致政権の構築を進めているが、一部野党からは反発がある。

大統領選出のためには他党との協力が必要であり、白人主体のDAや急進派のEFFなどが連携相手に挙がっている。

 【アクラ共同】5月の南アフリカ総選挙(下院、定数400)で1994年の民主化以来初めて過半数を割った与党アフリカ民族会議(ANC)は5日、連立政権樹立に向けて五つの政党と協議していると明らかにした。ロイター通信が報じた。各党を幅広く巻き込んだ挙国一致政権を目指すとしているが、一部野党は反発しており実現は不透明だ。

 下院が大統領を選出するため、故マンデラ元大統領が率いたANCは他党との連携を迫られている。白人主体で親欧米の民主同盟(DA)のほか、急進派、経済的解放の闘士(EFF)などが連携相手に浮上している。

 ANCは今回の選挙で159議席にとどまった。