韓国政府 研修医の辞表受理禁止命令を撤回「やむを得ない選択」

AI要約

政府は大学医学部の定員増加政策に反対する研修医らが辞表を提出し職場を離れたが、辞表受理禁止命令を撤回し、研修医の復帰を促す方針を示した。

研修医の離脱により医療現場が影響を受けており、患者の苦痛が拡大する中、政府は研修医の復帰を図るために政策変更を行った。

政府は行政処分の中止など、研修医の復帰に制約をなくす方針を取っており、研修医の専念を支援する姿勢を示している。

韓国政府 研修医の辞表受理禁止命令を撤回「やむを得ない選択」

【ソウル聯合ニュース】韓国政府は4日、大学医学部の定員を大幅に増やすとした政府の方針に反対する研修医らが一斉に辞表を提出し職場を離れた問題を巡り、研修医の所属病院などに出した辞表受理禁止命令を撤回した。医師らが対象の診療維持命令、業務開始(復帰)命令も撤回した。曺圭鴻(チョ・ギュホン)保健福祉部長官がこの日の会見で明らかにした。

 政府は命令を撤回する文書を各病院に送付する予定だ。

 曺氏は「患者と国民、そして医療現場の意見を取りまとめ、診療の空白がこれ以上大きくならないようにするために政府が下した決断」として、各病院の院長に対して研修医の意思を確認し、復帰を促すよう説得してほしいと述べた。

 また、2月下旬からの研修医の離脱により現場の医療陣が疲れ切っており、患者の苦痛が拡大する中、研修医を復帰させるためにやむを得ず政策変更を行ったと説明した。

 政府は行政処分の中止など、研修医の復帰にあたっての制約をなくす方針だ。

 曺氏は「研修医が復帰すれば行政処分手続きを中止し、法的負担なしに研修に専念できるようにする」と述べた。