対イラン非難決議を検討 核開発監視進まず IAEA理事会

AI要約

国際原子力機関(IAEA)の定例理事会がウィーンで開幕し、イランの核開発に対する監視や実態解明が停滞していることが報告された。欧州各国は対イラン非難決議案の提出を検討中。

イランは核査察官の受け入れを拒否し、未申告の施設で核物質が検出された問題も調査が進んでいない。対話はライシ大統領死亡後に途絶え、新大統領就任後の対話再開が求められている。

理事会は7日までの日程で開催され、原則非公開となっている。

 【ベルリン時事】国際原子力機関(IAEA)の定例理事会が3日、ウィーンの本部で開幕した。

 グロッシ事務局長は、イランの核開発に対する監視や実態解明に向けた動きが停滞していると報告。欧州各国は対イラン非難決議案の提出を検討している。理事会は7日までの日程で、原則非公開。

 グロッシ氏は冒頭の説明で、イランはベテラン核査察官の受け入れ拒否を続けており、「深く遺憾に思う」と批判。未申告の施設で核物質が検出された問題も調査が進んでいないと述べた。イラン側との対話は、ライシ大統領がヘリコプター事故で死亡した後に途絶えているといい、新大統領就任後の対話再開を求めた。