【カンボジア】新運河、8月に着工へ=首相

AI要約

カンボジアのフン・マネット首相がフナンテチョ運河の建設を発表。建設は国家的な事業と位置づけられ、工期は5年前後。建設資金の大半は国内からの投資で賄われる予定。

フナンテチョ運河は全長180キロメートルで、メコン川のカンダル州プレクタケオ周辺からトンレバサック川を経由し、タケオ、カンポット、ケップの4州を通過する。船舶通航可能で総工費は17億米ドル。

隣国ベトナムや中国による軍事利用への懸念もあるが、フン・セン前首相はこれらの可能性を否定している。

 カンボジアのフン・マネット首相は5月30日、首都プノンペン近郊と沿岸部を結ぶフナンテチョ運河の建設を8月に開始すると発表した。工期は5年前後と見込まれる。地元各紙(電子版)が伝えた。

 フン・マネット氏は、同運河の建設を「国家的な事業」と説明。中国企業に技術的な支援を求めていると認めた上で、建設資金の大半はカンボジア国内からの投資によって賄われると強調した。

 フナンテチョ運河はメコン川のカンダル州プレクタケオ周辺からトンレバサック川を経由し、タケオ、カンポット、ケップの計4州を通過する。全長は180キロメートルで、周辺人口は約160万人に上る。

 総工費は17億米ドル(約2,665億円)。幅80~100メートル、深さは5.4メートルで、3,000トン級の船舶が通航できる。

 同運河の建設を巡っては、隣国ベトナムなどがメコン川への影響や中国による軍事利用に懸念を示しているが、フン・セン前首相は先に、いずれの可能性も否定している。