# 死生
墓問題は、長男が家を継ぐ「家制度」と強く結びついている。各家庭が墓を持ったのはせいぜい明治以降、離檀はお寺との話し合いで円満に
墓じまいを経験した人はなぜ決断し、どのような段階を踏んだのだろうか。「お墓」に翻弄された3人の話を聞いてみると、今の時代の課題が見えてきた* * * * * * *◆お寺ときちんと話し合うのが大事東京都出身の中村紀子さん(59歳)は、3年前に亡くなった
ベテラン看護師が語る…意識のない夫を「諦めきれなかった」妻がすがった延命治療と、最愛の人を「後悔なしで見送る」ために「必要なモノ」
「ご高齢でも、まだまだ元気な方たちに『最期はどうしたいですか? 』と聞くと、ほとんどの方が『住み慣れた我が家で…』と答えます。ところが自宅で最期を迎える覚悟を持っていたはずでも、気が動転して最後の最後に救急車を呼んでしまい、病院で亡くなるというケースがどうしてもあります。 それ
棺桶に入り死を体験 ”最期の顔”拝み合掌 「生きている実感を」/兵庫・丹波市
棺桶に入って死を疑似体験する「入棺体験会」が、兵庫県丹波市の西楽寺本堂で行われた。不徹寺(同県姫路市)の松山照紀住職の指導で行われ、参加者7人が代わる代わる棺桶に入り、死を見つめた。禅ジャパネスクインセンス協会の主催。 松山住職は「いつ、どこで、誰が、どうやって死ぬか、分からな
田嶋陽子、83歳になっても吠える…!「最期は誰かに看取られたいは甘え」「いまの政治はひどすぎる」
「妻や家族に見守られて死ぬのが幸せだなんて誰が決めたんですか? 見守られるどころか見捨てられることだって考えておかないと」――終の棲家を見つけた田嶋先生から、ちょっと耳の痛いお話を。 前編記事『「一人で死ぬことは何にも怖くない」田嶋陽子が語る、私がシニアハウスを「死に場所」に選
特殊清掃業者が見た「凄絶な現場」と「最もきれいな孤独死」 自分の死期を悟ってすべての持ち物を処分した70才前後女性の“散り際”
《誰にも看取られることなく息を引き取り、その後、相当期間放置されるような悲惨な「孤立死(孤独死)」の事例が頻繁に報道されている》──内閣府が発表する「高齢社会白書」(2022年版)にはそう記されている。孤独死に確定した定義や全国統計はないが、東京都監察医務院が公表するデータによれば、23区内に
「簡単だよ。あなたの人生を書けばいい」と言葉をかけられ…40代の橘ケンチにとっての“北方謙三の世界観”
北方謙三さんとの出会いは6年前、『チンギス紀』の刊行記念トークショーにお声がけいただいた時に遡る。本を読むのは好きだったが、自分で書くことまでは想像していなかった当時、『簡単だよ。あなたの人生を書けばいい』という言葉をかけていただき、それから本に対する向き合い方が少しずつ変わっていった。小説
幸せを前借りしたから、最期まで一緒に。『猫の挽歌集』から大切なペットの看取りを考える
6月7日発売の『CREA』は猫特集。1998年に日本の女性誌ではじめて特集して以来、実に12年ぶりとなる今回は、猫と人との幸せな関係に迫る企画をたっぷりとお届けしています。 そんな本誌の猫特集にご登場いただいた猫歌人の仁尾智さんが5月に発表したのが、『また猫と 猫の挽歌集』(雷
美術家・横尾忠則が87歳になり死を意識…「終活して逝くってしんどい」と語る理由
昨今の日本社会は、老人にシロクロをつけるよう求めがちだ。いわく、年相応に生きよ、遺族の迷惑にならぬよう終活せよ……。そんな風潮に対して、御年87歳の横尾忠則は、何を思うのか。※本稿は、横尾忠則『死後を生きる生き方』(集英社新書)の一部を抜粋・編集したものです。● 自分の目と鼻の
美術家・横尾忠則が「人間は不平等だから輪廻転生はある」と確信する理由とは?
中高年ともなれば、親しい人の死に直面する機会が増え、自身の死も身近に感じられるだろう。毎日すこしずつ死に向かう人間は、ゴールを目指すマラソンランナーのよう。だが、横尾忠則に言わせれば、それは魂というたすきをつなぐ駅伝なのだという。読者の多くが抱える死への不安に、御年87歳の芸術家が説く輪廻転
老後「限られた時間を充実させる」“たった1つの習慣”
老後「限られた時間を充実させる」“たった1つの習慣”世界的名著『存在と時間』を著したマルティン・ハイデガーの哲学をストーリー仕立てで解説した『あした死ぬ幸福の王子』が発売されます。ハイデガーが唱える「死の先駆的覚悟(死を自覚したとき、はじめて人は自分の人生を生きることができる)
「夢をかなえるためになぜ私は全力を尽くさなかった」終末患者に聞いた「人生の後悔」5選「ふるさとに帰ればよかった…」
穏やかな死を迎えるために、準備しておくべきことをお金・病気など各分野の専門家8人が解説する書籍『死に方のダンドリ』。終末患者が最期を迎えるときに後悔する5つのこととは? 読んだ後には生き方が変わるかもしれない、死に方のダンドリとは?本記事では書籍から一部抜粋・再構成し、お届けする
『Timer 世界の秘密と光の見つけ方』刊行記念 作家・白石一文インタビュー
大人の恋愛小説を数多く執筆してきた白石一文さんの新刊『Timer 世界の秘密と光の見つけ方』は、生と死、そして死の「先」にまで深く分け入った書き下ろし小説。白石さん自身の人生観、死生観を物語として昇華した意欲作だ。今このテーマを描いた理由、年齢を重ねたからこその実感などについて聞いた。
麻原彰晃やオウム真理教を知らない…Z世代の6割が「死後世界」を信じるという調査の裏にある"3.11"と"コロナ"
■麻原彰晃やオウム真理教を知らないZ世代の驚きの死生観 Z世代にとって「お墓」はとても大事で、「死後世界」や「霊魂」の存在はしっかりと肯定する――。20歳前後の大学生を対象に「死生観」に関する最新調査をしたところ、一見、科学万能主義の世情とは相反する調査結果が出た。近年、団塊世代
死亡個体と交尾するサルは“異常”なのか…「死の概念」はヒト特有のものかもしれないと言える理由
動物にとって、個体の「死」は避けることができない現象です。動物は、仲間の「死」に直面した時に、どう振る舞い、どのような影響を受け、それとどう向き合うのでしょうか。そもそも動物には、「死の概念」があるのでしょうか。こうした動物の死生観を明らかにするのが死生学(Thanatology)です。
【訃報】芸能界きってのおしどり夫婦 中尾彬さんが妻・池波志乃さんと進めていた「終活」のかたち
5月16日に心不全で亡くなっていたことが明らかになった俳優の中尾彬さん(享年81)。中尾さんは60歳を過ぎた頃から、妻で女優の池波志乃さんと話し合って、不動産を処分したり、遺言状を作ったりと「美しく逝く準備」を始めていたという。2人の共著『終活夫婦』(講談社)から、死を見つめはじめた夫婦の会
“死んだ個体”と交尾するサル 京大が記録 野生霊長類では初 「動物の死生観を理解する重要なデータ」
京都大学は5月21日、死亡個体と交尾するサルの様子を記録したと発表した。野生の霊長類で同様の行為を記録したのは、初めてという。研究チームは「動物の死生観を理解するうえで非常に貴重なデータだ」と説明している。 死亡個体との交尾を確認したのは、タイ王国に生息するベニガオザル。ベニガ
サルに「死の概念」なし?死んだ個体との交尾行動を確認 野生の霊長類では初 京大の研究グループが発表
仲間の「死」に直面した時に、動物はどう振る舞い、どう向き合うのか。こうした動物の死生観について、京都大学の研究グループが、野生の霊長類としては初めて、死んだ個体との交尾行動をタイに生息するサルで観察したと発表しました。発表したのは、京都大学の豊田有特任研究員らのグループです。霊長