川田将雅騎手が68勝でトップを堅守 負傷から復帰のC.ルメール騎手は月間最多16勝で猛追【5月終了時の騎手リーディング】

AI要約

5月に行われた競馬の結果をまとめると、川田騎手が月間14勝でトップを維持。ルメール騎手が16勝で追い上げる中、C.ルメール騎手が勝率42.1%で年間62勝を記録。また、戸崎騎手は55勝で3位となり、最年長の横山典弘騎手がダービー制覇など偉業を続けた。

アンパドゥやテンハッピーローズなど、注目の馬も勝利。また、武豊騎手が通算4500勝を達成。横山典弘騎手は(JRA史上最年長で)3度目のダービー制覇を果たすなど、ベテラン騎手の活躍も目立った。

競馬界では若手からベテランまで様々な活躍が見られ、競馬ファンにとって楽しい1か月となった。

川田将雅騎手が68勝でトップを堅守 負傷から復帰のC.ルメール騎手は月間最多16勝で猛追【5月終了時の騎手リーディング】

5月4日から26日まで8日間の開催が行われ、東京競馬場では4つもGⅠレースがあった。成績上位騎手たちが集結して凌ぎを削ったなかでトップを堅守したのは川田将雅騎手。4→4→1→2→1→1→1→0と最終日を除く7日間で勝利して勝率は40.0%、ジャンタルマンタルとのコンビでNHKマイルCを制するなど月間14勝、年間成績では68勝という成績だ。

その川田騎手を上回る勝率42.1%を記録し、年間62勝まで勝利数を伸ばしたのはC.ルメール騎手。落馬負傷による休養からの復帰初日となる5日こそ未勝利に終わったが、2週目以降はエンジン全開で、1→2→4→3→5→1と6日間で最多となる16勝の大活躍で川田騎手を猛追している。

GⅠレースでは、オークスをチェルヴィニアとのコンビで優勝。その他にも26日の東京4Rをアンパドゥで勝利し、自身が2016年と2018年に記録した騎乗機会10戦連続連対を上回る11戦連続連対のJRA記録を達成した。

3位は55勝の戸崎圭太騎手。5月は6勝に終わり、順位を1つ下げる形となってしまった。オークスではステレンボッシュ、日本ダービーではジャスティンミラノと1番人気馬に騎乗するも、ともに2着。悔しい結果に終わったが、賞金ランキングでは1,558,472,000円でトップをキープしている。

46勝で4位にランクインしたのは坂井瑠星騎手。1週目はケンタッキーダービーでフォーエバーヤングに騎乗するためアメリカに遠征し、同馬を僅差の3着に導いた。JRAの舞台では2週目に3勝をあげてトップ5圏内に入ると、最終週に2勝で4位に浮上。月間では8勝をマークして巻き返した。

5位は45勝の横山武史騎手。5月は49レースに騎乗するも、3勝のみと結果を残すことはできなかった。

トップ5以外の騎手では、津村明秀騎手が12日に行われたヴィクトリアマイルを14番人気のテンハッピーローズで勝利。現在22勝でランキング19位。同期には川田騎手らがいる38歳、デビュー21年目にして嬉しいGⅠ初制覇を達成した。

その他にも5月は、津村騎手をさらに上回る大ベテラン2人も偉業を成し遂げた。武豊騎手は同じく12日の東京2Rでウェットシーズンに騎乗し、デビューから37年2ヶ月12日で史上初となるJRA通算4500勝を達成。その後も2勝を上積みし、5月終了時点ではリーディング10位の36勝、通算4502勝としている。

その武豊騎手をさらに上回るデビュー39年目、横山典弘騎手はダノンデサイルとのコンビで日本ダービーを優勝し、自身3度目のダービー制覇。JRA史上最年長でのGⅠ勝利記録となった。リーディングでは10勝で47位という成績だが、ダノンデサイルにはデビューから5戦全てに騎乗、皐月賞除外となった際にも些細な変化を見逃さなかったことが今回のダービー制覇につながったと言っていいだろう。

ライタープロフィール

三木俊幸

編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場を飛び回りつつ、ライターとしても執筆している。