「さすがに限界」手負いの早田ひな完敗に涙 痛み止め飲んでプレー 3位決定戦へ「後悔しないように」

AI要約

卓球女子シングルス準決勝で早田ひなが世界ランク1位の孫穎莎に0-4で敗れ、3位決定戦に進む。

早田は左腕にテーピングを施した状態で臨み、声を上げて自らを鼓舞するも敵意に勝つことはできなかった。

左腕に痛みを感じ、痛み止めを飲んでのプレーとなり、3位決定戦でシン・ユビンと激突する決意を示す。

「さすがに限界」手負いの早田ひな完敗に涙 痛み止め飲んでプレー 3位決定戦へ「後悔しないように」

 ◇パリ五輪第8日 卓球(2024年8月2日 パリ南アリーナ)

 卓球女子シングルス準決勝が行われ、世界ランク5位の早田ひな(日本生命)は、同1位の世界最強・孫穎莎(中国)に0―4で敗れて3日の3位決定戦に回った。

 過去の対戦成績は15戦全敗、世界ランク1位で“ラスボス”ともいえる最強の敵と夢舞台で対峙したが、左腕には黒いテーピングを施すなど万全の状態ではなかった。

 ポイントごとに声を上げて自らを鼓舞したが、不安を抱える中で勝てるほど甘い相手ではなかった。0―4ストレート負けを喫すると、涙を流した。

 「自分のコンディションが100%じゃなかった。そこでどこまで勝負するかっていう感じだったけど、さすがに限界を感じた。でも最後までプレーできてよかった。今日のために3年間頑張ってきた。できる技術があった部分もあったし、通用した部分もあった。自分のプレーを100%発揮できなかったことが、今まで関わってくださったみなさん、そしてここまで強くしてもらったみなさんに申し訳ない気持ち」

 石田コーチによると、前日(1日)のプレー中に左腕に痛みが出たという。この日は痛み止めを飲んでのプレーだった。

 3位決定戦では、準々決勝で早田と平野美宇(木下グループ)を死闘の末に下したシン・ユビン(韓国)と激突。「今日しっかり休んで、明日どれだけのプレーができるかわからないけど、自分が後悔しないようにしたい」。手負いの早田が、執念でメダルへの道を切り開く。