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【安田記念】ナミュール、坂路で伸びやかなフットワーク 高野師「無理はしていませんし、十分にためが利いていた」
安田記念追い切りで、ナミュールが優れた走りを見せる。最終追い切りでは十分なタイムを記録し、フレッシュな状態であることが確認される。
前走で出遅れたヴィクトリアマイルのリズムが悪く戦えなかったが、再度戦う準備が整い、巻き返しを期待される。
安田記念では牝馬が連続して好成績を収めており、ナミュールやヴィクトリアマイルも逆襲が期待される。
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◇29日 安田記念追い切り(栗東トレセン)
ギアを替えるように、促されたわけではない。それでも、スッと加速してみせた。ラスト1F。伸びやかなフットワークで栗東坂路を駆け上がっていたナミュールが、涼しい顔で風を切る。4F56秒0―40秒7―11秒9。ごく自然に鋭さを伝え、最終追い切りを打ち上げた。
「テンからゆっくり行って最後も13秒ぐらいで抱えて上がってくる感じで」。管理する高野師が描いていたそんなシナリオとは、若干異なる形。それでも、首を横に振るような誤差では決してない。「出すつもりはなかったので少し速い気はしましたが、無理はしていませんし、十分にためが利いていましたね。息の乱れもなく、硬いところを歩いた時も違和感はなかったです」。時計を精査し、フレッシュな状態であることを確認できたという。
スタートのタイミングがずれて出遅れた前走のヴィクトリアマイル(8着)は、そこからリズムが悪くなり、はじけなかった。中2週での再東上となるが、戦う準備は整ったとの判断。師は「ゲートをしっかり出していいリズムで走らせたい。頑張ってくれると思います」と巻き返しを期す。2018年から6年連続して牝馬が連対している安田記念。その系譜を引き継ぎ、逆襲に転じる。