ソフトバンク、収穫多かった交流戦初戦の白星 1番周東佑京は22打席ぶりの快音

AI要約

チームにとっては意味ある1勝となった。連敗ストップの意味や「王貞治デー」での勝利の重要性、個々の選手の活躍などが挙げられる。

松本裕や柳町の活躍、周東の久々の安打など、収穫多き勝利だった。特に周東の安打は1番打者としても意義深いものだった。

周東は「安打は出ないより出た方がいいけど、まだまだ。1番打者としての働きは物足りない」とコメント。今後の活躍に期待が寄せられている。

ソフトバンク、収穫多かった交流戦初戦の白星 1番周東佑京は22打席ぶりの快音

 ◆日本生命セ・パ交流戦 巨人0―2ソフトバンク(28日、東京ドーム)

 【コラム・好球筆打】

 チームにとっては意味ある1勝となったのではなかろうか。まずは何といっても連敗ストップだ。交流戦前最後のロッテ戦では今季初の同一カード3連敗と思わぬ黒星を重ねたが、ここでしっかり踏みとどまった。

 加えて、この日は「王貞治デー」と銘打たれた一戦だった。巨人主催の特別試合ではあったが、現在はソフトバンクの球団会長を務めるだけに、やはり負けるわけにはいかなかった。そういう意味でも大きな1勝となった。

 他にも、前回登板で6安打5失点(自責4)と1回もたずに降板した松本裕がこの日は3打者を11球で料理したり、今季初昇格の柳町が代打安打を放ったりと収穫多き勝利となった。何より大きかったのは1番周東に久々の安打が出たことだ。

 7回の第4打席だった。1死一塁の場面で、2番手船迫の外角低めチェンジアップを中前へ。2球で追い込まれながらも必死に食らいついての安打は実に5試合、22打席ぶりの快音だった。

 「安打は出ないより出た方がいいけど、まだまだ。1番打者としての働きは物足りない」。自身が打たなければチームの得点力が下がることを理解するだけに満足していなかったが、ひとまず〝無安打地獄〟を抜け出した事実は今後に意味を持つ。ここから立て直し、セ界を震撼(しんかん)させるスピードを見せつけてほしい。(石田泰隆)